Tool Factoria

画像付き操作ガイド

PSTメール閲覧・取り出しの使い方

手元のPSTから過去メールを確認し、必要な範囲をEML・CSV・VCFで保存する手順を説明します。閲覧と取り出しは別モードです。PSTの修復や、Outlookの送受信トラブルを直す機能ではありません。

画面例には架空のメールと連絡先を持つ人工PSTを使っています。ファイルの内容はブラウザー内で処理し、PSTやメール本文をサーバーへ送りません。

始める前に用意するもの

  • 使用する権限のあるPSTと、その原本の控え。編集中のPSTを避け、Outlookを終了してから作ったコピーを使います。
  • フォルダーへの取り出しはFile System Access APIに対応したデスクトップ版Chrome・Edgeなどを使います。スマートフォンや非対応環境で同じ保存機能を使えるとは限りません。
  • 対象はUnicode PST version23です。ANSI・4Kページ・循環暗号・OSTは対象外で、対応形式でもすべてのPSTの読取りを保証するものではありません。
  • 保存先の権限と空き容量を確認します。大容量の処理時間・必要メモリー・容量上限は一律には保証していません。

1. PSTファイルを選ぶ

ファイル選択欄をクリックし、使用する権限のあるPSTを1件選びます。ドラッグ&ドロップでも読み込めます。原本は変更しません。

1. PSTファイルを選ぶ(人工PSTによる説明例)クリックで拡大

最初は「データ取り出し」が選ばれています。閲覧が目的なら「メールを読む」へ切り替えます。ファイルを変更する場合は処理を止めてから「ファイルを変更」を使います。

2. 全件取り出しのボタンを選ぶ

「すべてまとめて取り出す」「受信メールを全件取り出す」「送信メールを全件取り出す」「アドレス帳を全件取り出す」から選びます。保存先フォルダーを選ぶと、対象の確認から保存まで自動で進みます。

2. 全件取り出しのボタンを選ぶ(人工PSTによる説明例)クリックで拡大

全期間・全対象フォルダーが対象です。以前の期間や手動除外の設定は使いません。受信・送信を判定できないメール、未送信の下書き、予定表などは対象外として表示します。全形式の完全復元を保証する意味ではありません。

3. 結果と保存したファイルを照合する

完了後は「完全」「欠落あり」「失敗」「未処理」を確認します。保存先のextraction_report.csvとextraction_summary.txtも開き、対象と結果が一致するか照合してください。

3. 結果と保存したファイルを照合する(人工PSTによる説明例)クリックで拡大

掲載画像は人工PSTを検証用ブラウザー保存領域(OPFS)へ出力した実画面です。受信5件・送信3件・連絡先3件の対象で「完了」を確認しました。実ディスクの保存試験や、PST内のすべての項目が保存されたことを示すものではありません。

4. フォルダーからメールを探す

「メールを読む」でフォルダーを選び、一覧からメールを選びます。検索欄では読み込み済みの件名・差出人・宛先を絞り込めます。

4. フォルダーからメールを探す(人工PSTによる説明例)クリックで拡大

検索はPST全体の本文検索ではありません。読込み済み件数を確認し、必要なら「残りを読み込む」を使います。日付も読み込んだ範囲だけに適用されます。スマートフォンでは「フォルダ」「一覧」「本文」を切り替えます。

5. 本文と添付を確認する

選んだメールの本文を読みます。HTMLとテキストの切替がある場合は表示方法を選べます。添付があるメールではファイル名・容量を確認し、「保存」から必要な添付を保存します。

5. 本文と添付を確認する(人工PSTによる説明例)クリックで拡大

保存先選択画面が出たら場所と名前を確認して保存します。対応APIがないブラウザーでは32MiBまでの添付に簡易ダウンロードを使います。ダウンロードの開始は保存完了の保証ではありません。読取り警告や「一部しか読み取れませんでした」が出たファイルを完全なコピーとして扱わないでください。

6. 必要な場合だけ条件を指定する

期間やフォルダーを限定したい場合は「期間・フォルダーなどの条件を指定する」を開きます。種類と「全期間/期間を指定する」を選んで対象を確認します。フォルダーの選択・分類やメール一覧CSVもここで指定できます。

6. 必要な場合だけ条件を指定する(人工PSTによる説明例)クリックで拡大

この経路では対象と警告を確認してから「保存先フォルダを選んで抽出を開始」を押します。条件を変更したら対象を確認し直します。原本は変更せず、保存先の中に新しい結果フォルダーを作ります。

出力形式と結果の見方

メール: EML
PSTの情報から組み立て直したメールです。元の送信データとバイト単位で同じものではなく、Outlook固有の情報や表示を完全に再現する保証はありません。本文・日時・宛先・添付を確認してから利用します。
連絡先: CSV・VCF
PSTの登録済み連絡先を両方の形式に出力します。取り込むソフトの項目対応・文字コードを確認し、少数で照合してから利用してください。
レポートと概要
extraction_report.csvは項目ごとの結果、extraction_summary.txtは集計です。「メール一覧CSVも作る」を選ぶとmail_index.csvも保存します。
  • 完全: 今回の出力で検知した欠落がない項目。原本と完全同一である保証ではありません。
  • 欠落あり: ファイルは作れたものの、一部情報を再現できなかった項目。完全成功には数えません。
  • 失敗・未処理: 保存できなかった項目や、停止により処理していない項目。保存先のファイルの存在だけで成功と判断しません。
  • 件数不明: フォルダー構造等を読めず、未取得の件数を確定できない状態。0件という意味ではありません。

「完了」は選択した種類・期間・分類での処理結果です。分類不明・下書き・メール以外・期間外など、対象確認で除いた項目は含まれません。警告や未完了マーカーがある場合は、原本を残して対象と結果を見直してください。

困ったときの確認

一覧で見つからないときはフォルダーと読込み済み件数、検索語、日付を確認します。HTMLの外部画像やスクリプトは読み込まないため、元の表示とは異なる場合があります。リンク先は本文とは別の外部サイトなので、開く前に確認してください。

保存を中断すると、保存済みファイルが残る場合があります。キャンセル・強制終了の後はレポートと保存先を確認します。書込みや後始末の失敗、深すぎるパスなどが出た場合は、出力フォルダーを区別して条件を見直します。結果が不明なまま原本を削除しないでください。

一般的なファイル選択・保存操作の補足はファイルの読み込み・保存ガイドでも確認できます。

PSTメール閲覧・取り出しツールを開く

操作と保存についてのよくある質問