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WebP・JPEG・PNGの選び方|同じ素材の容量比較と画質の確認

WebP・JPEG・PNGを用途と提出先の対応で選ぶ方法を解説します。サイト内の2素材を同じ寸法で再保存した容量実測と保存条件を示し、品質数値の限界、細部の確認、原本を残す運用を整理します。

WebP・JPEG・PNGの選び方|同じ素材の容量比較と画質の確認

✓この記事でわかること

  • 1同じ素材と寸法でも保存条件によって容量が変わる
  • 2品質の数値は形式間で同じ画質を意味せず、細部の確認が必要
  • 3Web用コピーと原本を分け、提出先の形式指定を優先する

WebPにすれば必ず画像が軽くなる、同じ品質数値ならJPEGと同じ画質になる、とは限りません。選ぶときは、容量だけでなく画像の内容と提出先の対応を確認します。この記事では、写真の共有・透過画像・Web掲載を分け、同じ素材を使った容量比較の条件と、変換後の採否を判断する手順を示します。

1. WebP・JPEG・PNGを用途で選ぶ

Web掲載ではWebP、共有や印刷ではJPEGを選ぶ判断フロー
WebPはWeb掲載の軽量化、JPEGは共有・印刷時の互換性を重視するときに向きます。
  • JPEG:写真の共有・提出の候補です。提出先の形式指定を確認します。透過は保存できません。
  • PNG:透過ロゴ、文字や図を可逆形式で残したい場合の候補です。写真では容量が大きくなる場合があります。
  • WebP:対応するWebサイトで容量を抑えたい場合の候補です。非可逆・可逆圧縮と透過に対応しますが、提出先が受け付けるとは限りません。

WebPの形式自体はアニメーションにも対応します。静止画変換ツールがその機能まで扱えるとは限らないため、形式の仕様とツールの対応範囲は別に確認します。

2. 同じ素材2点を再保存した容量比較

2026年10月1日、当サイトのアイキャッチ(描画画像)と文字入り判断図を、JPEGとWebPへ再保存して容量を測りました。縮小せず、同じ素材をRGBへ読み込んでから両形式へ書き出しています。実写写真の比較でも、ブラウザ版変換ツールの測定でもありません。

アイキャッチ:1200×630px

JPEG:80,230 bytes
WebP:46,910 bytes
この条件ではWebPの容量が41.5%小さくなりました。

文字入り判断図:1448×1086px

JPEG:178,782 bytes
WebP:100,014 bytes
この条件ではWebPの容量が44.1%小さくなりました。

測定環境はPillow 11.1.0、libwebp 1.5.0です。両方のqualityを80とし、JPEGはoptimize=True・subsampling=2、WebPはmethod=6で保存しました。同じ「80」は同じ画質を意味しません。容量だけを測った結果で、見た目が同等という判定はしていません。元素材も既に圧縮された画像なので、カメラ原本や別画像へこの削減率を当てはめないでください。

同じ素材で再現する保存コード
from PIL import Image
# 参考素材をダウンロードし、入力名を指定する
image = Image.open("input-image").convert("RGB")
image.save("compare.jpg", quality=80, optimize=True, subsampling=2)
image.save("compare.webp", quality=80, method=6)

容量差は「(WebPのbytes÷JPEGのbytes−1)×100」で計算します。入力素材、ライブラリのバージョン、保存設定をそろえてください。

3. 品質の数値より細部を確認する

「品質0.82なら劣化しない」といった共通の境界はありません。ブラウザやエンコーダー、画像内容によって結果が変わります。同じ寸法でJPEGとWebPを書き出し、表示予定の大きさと原寸の両方で確認します。

  • 写真:髪、布、暗い部分の階調がつぶれていないか。
  • 文字入り画像:小さい文字、細い線、文字周辺のにじみが許容範囲か。
  • 透過画像:明るい背景と暗い背景で縁を確認する。JPEGへ変換する場合は背景色を決める。

容量が減っても、用途に必要な文字や輪郭が崩れるなら採用しません。品質を上げる、寸法を保つ、PNGへ戻すなど、画像ごとに選びます。

4. Web掲載では寸法と読み込みも確認する

画像形式だけでページ速度やCore Web Vitalsの改善は保証できません。まず表示寸法と配信画像の寸法を照合し、大きすぎる場合は公開用コピーを縮小します。その後で形式・容量・画質を比較し、PageSpeed Insightsなどで変更前後を測ります。

複数回JPEGへ圧縮してからWebPへ変換するより、残してある原本から必要な寸法のコピーを作る方が、不要な再圧縮を避けられます。編集用の原本を公開用ファイルで上書きしないでください。

5. 提出・共有は相手の指定を優先する

フォームがJPEGとPNGしか受け付けない場合は、WebPの拡張子を変更するだけでは使えません。実際に対応形式へ変換し、開けることと容量上限を確認します。写真ならJPEG、透過が必要ならPNGを候補にし、印刷では依頼先の入稿規定を優先します。

同じ画像をWebP・JPEGへ変換して比較する

原本を残し、同じ寸法で両形式の公開用コピーを作ります。容量と、用途に必要な細部を確認してから採用できます。

6. まとめ:軽さと使える形式の両方で決める

今回の2素材ではWebPの容量が小さくなりましたが、全画像に共通する削減率ではありません。元素材、寸法、保存設定をそろえて比較し、見た目と提出先の対応まで確認します。Web用コピーと編集・共有用の原本を分けて保管すると、後から用途を変える場合にも対応できます。