
✓この記事でわかること
- 1AVIFはJPEGやWebPより軽量化を狙えるが、画像によっては容量が増える場合もある
- 2公開用はAVIF、配布用はJPEG/PNGなど、用途ごとに互換性を分けて判断する
- 3すでに圧縮済みの小さな画像ではかえって増加することがあるため、合計削減率とサイズ増警告で判断する
1. AVIFとは?なぜ今、注目されているのか
AVIF(AV1 Image File Format)は、オープンでロイヤリティフリーなビデオコーデック「AV1」をベースにした最新の画像フォーマットです。Google、Apple、Microsoft、Amazonなどの巨大企業が参加する団体「AOMedia」によって策定されました。
これまで「Webの標準」だったJPEGや、Googleが推し進めたWebPと比較しても、圧倒的なポテンシャルを持っています。
驚異的なパフォーマンス比較
- ✅ JPEG比で約50%以上の軽量化:同等の画質ならサイズは半分以下。
- ✅ WebPよりもさらに20〜30%軽い:次世代だったWebPすら過去にし始めました。
- ✅ 10/12bitカラー・HDR対応:高ダイナミックレンジの色表現が可能です。
- ✅ 透過処理に対応:PNGのように背景を透かすこともお手の物。
2. ブラウザ対応状況
| ブラウザ | 対応バージョン | 状況 |
|---|---|---|
| Chrome | 85以降(2020年8月〜) | 完全対応 |
| Firefox | 93以降(2021年10月〜) | 完全対応 |
| Edge | 121以降(2024年1月〜) | 完全対応 |
| Safari | iOS 16 / macOS Ventura以降 | 対応済み |
| Samsung Internet | 14以降 | 対応済み |
現在、世界のブラウザシェアの90%以上でAVIFが表示可能な状態になっています。古いiOS(15以前)などごく一部の環境のために、<picture>タグでAVIFとWebP/JPEGのフォールバックを設定しておくと万全です。
AVIFをそのまま送ると困る場面
AVIFはWeb表示では有力な形式ですが、メール添付、印刷、古い業務PC、画像編集ソフト、申請フォームでは開けない・受け付けられないことがあります。相手に渡す画像では、AVIFの軽さより「相手が確実に開けること」を優先します。

| 用途 | AVIF単独利用 | 安全な運用 |
|---|---|---|
| 自社サイト・ブログ掲載 | 検討可 | AVIFを優先し、WebP/JPEGフォールバックを用意する |
| メール・チャットで配布 | 避ける | 写真はJPEG、透過画像はPNGで送る |
| 印刷・申請フォーム | 避ける | 相手の指定形式に合わせる。迷う場合はJPEG |
3. 大企業も採用:AVIF導入事例
Netflix
サムネイル画像をAVIFに移行し、帯域幅を大幅削減。グローバルな配信コスト低減を実現。
Google / YouTube
検索結果やYouTubeのサムネイルにAVIFを段階的に採用。世界規模での転送量削減に貢献。
Shopify
ECストアの商品画像配信にAVIFを採用。表示速度改善による購入率向上を実現。
4. AVIFを導入するメリット
サイト表示速度の大幅な向上(SEO対策)
Googleの検索順位にも影響する「Core Web Vitals(LCPなど)」の改善に、画像軽量化は最も即効性があります。AVIFを採用することで、ページの総読み込み量を大幅に削減し、ユーザーにストレスのない体験を提供できます。
WebPとの使い分け
WebPは変換が速く対応環境も広いため、現時点ではまだ信頼性が高い選択肢です。一方でAVIFはさらなる軽量化が見込める代わりに変換時間がかかります。理想的な運用は「AVIF優先、WebPをフォールバック」にするHTML構造で両対応させることです。
LCP画像からAVIFを試す
AVIF化の効果を確認するときは、ページ内のすべての画像ではなく、LCPに影響しやすい大きな画像から試すのが現実的です。記事のアイキャッチ、商品写真、ファーストビューのメイン画像など、最初に表示される大きな画像ほど、軽量化の効果が見えやすくなります。

- LCP対象の画像、またはファーストビューで最も大きい画像を選ぶ
- 表示サイズより大きすぎる場合は先にリサイズする
- JPEG/WebP/AVIFの容量と見た目を比べる
- AVIFだけにせず、必要に応じてWebPやJPEGも代替として残す
5. AVIFに向いている画像・向いていない画像
AVIFは高性能ですが、すべての画像を無条件にAVIFへ変換すればよいわけではありません。軽量化の効果が大きい画像と、WebPやPNGのままでもよい画像を分けて考えると、作業コストを抑えながら効果を出しやすくなります。
| 画像の種類 | AVIF化の相性 | 判断ポイント |
|---|---|---|
| 写真・商品画像 | 高い | 容量削減の効果が大きく、表示速度改善につながりやすい |
| ブログのアイキャッチ | 高い | LCP画像になりやすいため、軽量化の恩恵が大きい |
| ロゴ・細い線の図表 | 要確認 | エッジがにじむ場合はPNGやWebP可逆圧縮を検討する |
| 古い環境向け画像 | 単独利用は避ける | WebPやJPEGのフォールバックを用意すると安全 |
画像形式そのものの違いを整理したい場合はJPEG・PNG・WebP・GIFの比較、WebPとの違いを深く知りたい場合はWebPとJPEGの使い分けもあわせて確認すると判断しやすくなります。
6. 導入にあたっての注意点
唯一のデメリットは、変換(エンコード)に高い計算能力が必要な点です。JPEGやWebPへの変換と比べると処理に時間がかかります。しかし、一度変換してしまえば、全世界のユーザーが恩恵を受けることができます。ブラウザ上で動作する変換ツールであれば、専用ソフトなしにすぐ試せます。
7. 変換後に確認したいこと
容量
JPEGやWebPと比べてどれくらい軽くなったか確認します。数%しか変わらない場合は無理に置き換えなくてもよいです。
見た目
人物の肌、文字、細い線、グラデーションを拡大して確認します。圧縮が強すぎると不自然なにじみが出ます。
表示環境
サイトで使う場合はAVIFだけにせず、WebPやJPEGの代替画像を用意しておくと古い環境にも対応できます。

スマホで撮ったHEIC写真をWeb用に整える場合は、まずHEICとJPEGの互換性を確認し、公開用にはWebPやAVIFへ変換する流れにすると管理しやすくなります。
8. AVIF変換ツールで「軽量化できるか」を判断する
AVIFは万能ではなく、画像によっては変換するとかえって大きくなることがあります。判断材料を結果から得たい場合は、合計削減率や個別のサイズ増を可視化する変換ツールを使うのが近道です。
本サイトのAVIF変換ツールは、変換結果ごとに以下を表示します。
- 合計削減率と判定バッジ: 「AVIF化の効果あり」「一部は元画像推奨」「AVIF化で軽量化できませんでした」を結果から自動判定
- 個別行のサイズ増警告: 元より大きくなった画像には専用の注意文と代替ツール(画像形式変換 / 画像圧縮)への導線を表示
- 品質スライダー(0.45〜0.95): 既存の3プリセットに加え、写真の劣化感を細かく調整できる
- 変換進捗バー: 複数ファイル変換時に「N / M 件」と進捗率をリアルタイム表示
- ブラウザ対応表: 表示対応と書き出し対応を分けて記載し、ツールが起動時に自動判定
数十KBレベルの小さなJPEGや、すでに圧縮済みのWebPなどは、AVIF化のオーバーヘッドで増加することがあります。1枚試して「AVIFにする価値があるか」を確認してからまとめて変換する、という運用がおすすめです。
AVIFに未対応の環境も考慮するなら、互換性を優先した代替候補として画像形式変換ツールでWebPやJPEGもあわせて検討してください。
