
✓この記事でわかること
- 1AVIFはJPEGやWebPより軽量化を狙えるが、画像によっては容量が増える場合もある
- 2公開用はAVIF、配布用はJPEG/PNGなど、用途ごとに互換性を分けて判断する
- 3すでに圧縮済みの小さな画像ではかえって増加することがあるため、合計削減率とサイズ増警告で判断する
1. AVIFとは?なぜ今、注目されているのか
AVIF(AV1 Image File Format)は、AV1圧縮方式を使う画像ファイル形式で、Alliance for Open Media(AOMedia)が仕様を公開しています。写真、透過、HDRなどを扱えますが、導入効果は元画像とエンコーダー設定をそろえて比較して判断します。
JPEGやWebPより小さくできる場合がある一方、常に最小になるわけではありません。変換時間、表示環境、画質、代替画像の運用も含めて選ぶ形式です。
仕様と比較時のポイント
- ・ 圧縮効率:MDNは、視覚的に近い品質でJPEGより約50%小さくなる例を紹介していますが、保証値ではありません。
- ・ WebPとの比較:一般にAVIFが小さくなる傾向はありますが、画像内容・品質・エンコーダーで結果が変わります。
- ・ 色表現:高ビット深度やHDRを扱える仕様です。
- ・ 透過:アルファチャンネルを持つ画像にも対応します。
2. ブラウザ対応状況
| ブラウザ | 対応バージョン | 状況 |
|---|---|---|
| Chrome | 85以降(2020年8月〜) | 基本対応 |
| Firefox | 93以降(2021年10月〜) | 基本対応 |
| Edge | 121以降(2024年1月〜) | 基本対応 |
| Safari | 16.1以降 | 基本対応 |
| Samsung Internet | 14以降 | 対応済み |
対応開始バージョンはMDNの情報を2026年9月6日に確認した値です。利用者のブラウザ、埋め込み先、画像処理ライブラリまで同じ対応状況とは限りません。Webで広く配信する場合は、<picture>タグなどでWebP/JPEGのフォールバックを用意し、対象環境で表示を確認してください。
AVIFをそのまま送ると困る場面
AVIFはWeb表示では有力な形式ですが、メール添付、印刷、古い業務PC、画像編集ソフト、申請フォームでは開けない・受け付けられないことがあります。相手に渡す画像では、AVIFの軽さより「相手が確実に開けること」を優先します。

| 用途 | AVIF単独利用 | 安全な運用 |
|---|---|---|
| 自社サイト・ブログ掲載 | 検討可 | AVIFを優先し、WebP/JPEGフォールバックを用意する |
| メール・チャットで配布 | 避ける | 写真はJPEG、透過画像はPNGで送る |
| 印刷・申請フォーム | 避ける | 相手の指定形式に合わせる。迷う場合はJPEG |
3. 自分の画像で比較して導入を決める
他サイトの採用例や削減率は、同じ効果を保証しません。実際に使う画像を同じ表示寸法にそろえ、許容できる見た目になる品質設定でJPEG・WebP・AVIFの容量を比較します。変換時間とフォールバックの管理コストも記録すると、継続運用できるか判断しやすくなります。
4. AVIFを導入するメリット
サイト表示速度の大幅な向上(SEO対策)
LCP候補が大きな画像であるページでは、表示寸法の最適化や圧縮によって転送量を減らすと、読み込み改善につながる場合があります。AVIFは候補の一つですが、形式を変えるだけでCore Web Vitalsや検索順位の改善を保証するものではありません。実測値で判断してください。
WebPとの使い分け
WebPは変換が速く対応環境も広いため、現時点ではまだ信頼性が高い選択肢です。一方でAVIFはさらなる軽量化が見込める代わりに変換時間がかかります。理想的な運用は「AVIF優先、WebPをフォールバック」にするHTML構造で両対応させることです。
LCP画像からAVIFを試す
AVIF化の効果を確認するときは、ページ内のすべての画像ではなく、LCPに影響しやすい大きな画像から試すのが現実的です。記事のアイキャッチ、商品写真、ファーストビューのメイン画像など、最初に表示される大きな画像ほど、軽量化の効果が見えやすくなります。

- LCP対象の画像、またはファーストビューで最も大きい画像を選ぶ
- 表示サイズより大きすぎる場合は先にリサイズする
- JPEG/WebP/AVIFの容量と見た目を比べる
- AVIFだけにせず、必要に応じてWebPやJPEGも代替として残す
5. AVIFに向いている画像・向いていない画像
AVIFは高性能ですが、すべての画像を無条件にAVIFへ変換すればよいわけではありません。軽量化の効果が大きい画像と、WebPやPNGのままでもよい画像を分けて考えると、作業コストを抑えながら効果を出しやすくなります。
| 画像の種類 | AVIF化の相性 | 判断ポイント |
|---|---|---|
| 写真・商品画像 | 高い | 容量削減の効果が大きく、表示速度改善につながりやすい |
| ブログのアイキャッチ | 高い | LCP画像になりやすいため、軽量化の恩恵が大きい |
| ロゴ・細い線の図表 | 要確認 | エッジがにじむ場合はPNGやWebP可逆圧縮を検討する |
| 古い環境向け画像 | 単独利用は避ける | WebPやJPEGのフォールバックを用意すると安全 |
画像形式そのものの違いを整理したい場合はJPEG・PNG・WebP・GIFの比較、WebPとの違いを深く知りたい場合はWebPとJPEGの使い分けもあわせて確認すると判断しやすくなります。
6. 導入にあたっての注意点
注意点は変換時間だけではありません。利用環境・編集ソフト・投稿先の対応、フォールバックの管理、品質設定、メタデータの扱いも確認が必要です。ブラウザ上の変換ツールで候補を作り、元画像・WebP・JPEGと見た目と容量を比較してから採用します。
7. 変換後に確認したいこと
容量
JPEGやWebPと比べてどれくらい軽くなったか確認します。数%しか変わらない場合は無理に置き換えなくてもよいです。
見た目
人物の肌、文字、細い線、グラデーションを拡大して確認します。圧縮が強すぎると不自然なにじみが出ます。
表示環境
サイトで使う場合はAVIFだけにせず、WebPやJPEGの代替画像を用意しておくと古い環境にも対応できます。

スマホで撮ったHEIC写真をWeb用に整える場合は、まずHEICとJPEGの互換性を確認し、公開用にはWebPやJPEGへ変換する流れにすると管理しやすくなります。
8. AVIFを互換性の高い形式へ変換する
AVIFは高圧縮な形式ですが、古い環境や一部の編集ソフトでは開けない場合があります。共有・編集・印刷で扱いにくいときは、互換性の高いJPEGや、透過を扱えるPNG、Web掲載向けのWebPへ変換します。
本サイトのHEIC・AVIF変換ツールでは、静止画AVIFを入力して次の形式へ変換できます。
- JPEG: 共有・印刷・提出など互換性を優先する場合
- PNG: 透過や再編集を優先する場合
- WebP: Web掲載で容量を抑えたい場合
- BMP: BMPを指定された特殊な互換用途
AVIFへの書き出しとアニメーションAVIFには対応していません。変換後は容量と画質を確認し、元のAVIFは確認が終わるまで保管してください。
AVIF以外の一般的な画像をWebPやJPEGへ変換する場合は、画像形式変換ツールも利用できます。
