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次世代画像形式「AVIF」とは?JPEGとの違いと圧縮率・今導入すべき理由

この記事でわかること

  • AVIFはJPEG比で約50%以上、WebP比でさらに20〜30%の軽量化が可能
  • Chrome・Firefox・Edge・Safari(iOS 16 / macOS Ventura以降)が対応済み
  • 10/12bitカラー・HDR・透過に対応し、次世代Webの標準形式として普及が加速中

「画質は落としたくない、でもサイトはもっと速くしたい」――Web制作やブログ運営における永遠の課題に、ついに最終回答が現れました。それが、WebPすら凌駕する圧縮率を誇る次世代フォーマット「AVIF(アヴィフ)」です。

1. AVIFとは?なぜ今、注目されているのか

AVIF(AV1 Image File Format)は、オープンでロイヤリティフリーなビデオコーデック「AV1」をベースにした最新の画像フォーマットです。Google、Apple、Microsoft、Amazonなどの巨大企業が参加する団体「AOMedia」によって策定されました。

これまで「Webの標準」だったJPEGや、Googleが推し進めたWebPと比較しても、圧倒的なポテンシャルを持っています。

驚異的なパフォーマンス比較

  • JPEG比で約50%以上の軽量化:同等の画質ならサイズは半分以下。
  • WebPよりもさらに20〜30%軽い:次世代だったWebPすら過去にし始めました。
  • 10/12bitカラー・HDR対応:高ダイナミックレンジの色表現が可能です。
  • 透過処理に対応:PNGのように背景を透かすこともお手の物。

2. ブラウザ対応状況

ブラウザ対応バージョン状況
Chrome85以降(2020年8月〜)完全対応
Firefox93以降(2021年10月〜)完全対応
Edge121以降(2024年1月〜)完全対応
SafariiOS 16 / macOS Ventura以降対応済み
Samsung Internet14以降対応済み

現在、世界のブラウザシェアの90%以上でAVIFが表示可能な状態になっています。古いiOS(15以前)などごく一部の環境のために、<picture>タグでAVIFとWebP/JPEGのフォールバックを設定しておくと万全です。

3. 大企業も採用:AVIF導入事例

Netflix

サムネイル画像をAVIFに移行し、帯域幅を大幅削減。グローバルな配信コスト低減を実現。

Google / YouTube

検索結果やYouTubeのサムネイルにAVIFを段階的に採用。世界規模での転送量削減に貢献。

Shopify

ECストアの商品画像配信にAVIFを採用。表示速度改善による購入率向上を実現。

4. AVIFを導入するメリット

サイト表示速度の大幅な向上(SEO対策)

Googleの検索順位にも影響する「Core Web Vitals(LCPなど)」の改善に、画像軽量化は最も即効性があります。AVIFを採用することで、ページの総読み込み量を大幅に削減し、ユーザーにストレスのない体験を提供できます。

WebPとの使い分け

WebPは変換が速く対応環境も広いため、現時点ではまだ信頼性が高い選択肢です。一方でAVIFはさらなる軽量化が見込める代わりに変換時間がかかります。理想的な運用は「AVIF優先、WebPをフォールバック」にするHTML構造で両対応させることです。

5. 導入にあたっての注意点

唯一のデメリットは、変換(エンコード)に高い計算能力が必要な点です。JPEGやWebPへの変換と比べると処理に時間がかかります。しかし、一度変換してしまえば、全世界のユーザーが恩恵を受けることができます。ブラウザ上で動作する変換ツールであれば、専用ソフトなしにすぐ試せます。