
✓この記事でわかること
- 1同じURLでもMは29×29セル、Hは33×33セルになる実例
- 2訂正率はコードワードの割合で、隠してよい面積の保証ではない
- 3余白4セルを含む配置寸法と、保存後の読み取りを分けて確認する
同じURLでも、誤り訂正レベルを変えるとQRコードの細かさが変わります。ここでは当サイトの生成ツールと同じライブラリで出力し、セル数と配置寸法を比較します。
1. 同じURLをMとHで生成するとどう変わるか
入力は https://www.tool-factoria.com/。qrcode 1.5.4で、黒いコード・白い背景、四辺の余白4セル、出力512×512px、ロゴなし、バージョン自動選択としてSVGを生成しました。変更した条件は誤り訂正レベルだけです。
M:バージョン3
コード本体29×29セル。四辺の余白を含めると37×37セル。30mm角で配置する計算では、1セルは30÷37 ≈ 0.811mmです。
H:バージョン4
コード本体33×33セル。四辺の余白を含めると41×41セル。30mm角で配置する計算では、1セルは30÷41 ≈ 0.732mmです。
出力のSVGも、それぞれ viewBox="0 0 37 37" と viewBox="0 0 41 41" でした。Hへ上げると復元用の情報が増え、この入力では本体も大きくなります。同じ30mmに収めれば、各セルは小さくなります。これは生成結果と寸法計算の確認であり、印刷物やスマートフォンでの読取成功率を測った結果ではありません。
再現する場合は生成ツールでURLを入力し、512px、黒/白、ロゴなし、余白「4セル(基本)」を選び、MとHを切り替えてSVGを保存します。現在のツールの初期余白は「2セル」なので、この比較では4セルへ変更する必要があります。
2. 訂正率は、隠してよい面積の割合ではない
誤り訂正の数値は、データの単位であるコードワードをどれだけ復元できるかの目安です。デンソーウェーブはMを約15%と説明しています。画像の15%をどこでも覆ってよいという意味ではありません。ロゴを置く場合も、訂正レベルをHにするだけで読み取りを保証できません。
位置や向きの検出に使うパターン、周囲の余白、実際の印刷状態も区別して確認します。訂正レベルを上げるか、入力を短くするか、配置寸法を大きくするかは別の調整です。長い住所や連絡先を追加したコードに、上のURLだけのセル数をそのまま当てはめることはできません。
3. 余白と印刷寸法を分けて決める
通常のQRコードでは、四辺にそれぞれ4セル以上の何も表示しない領域が必要だとデンソーウェーブは説明しています。本体が29セルなら、余白を含めた一辺は29+4+4=37セルです。余白を切り落としたり、そこに文字や枠を重ねたりすると、この条件が変わります。
512pxという出力サイズだけでは、印刷後のセル寸法は決まりません。上のMのSVGを30mm角で配置するなら約0.811mm、15mm角なら約0.405mmです。この計算は推奨最小寸法を示すものではなく、配置サイズを半分にするとセルも半分になる例です。PNGを印刷する場合は、配置ソフトによる拡大縮小や補間も確認します。
背景透過PNGは、置いた場所の背景まで含めて判断します。黒/白で作った結果を、模様のある背景や薄い配色でも同じように読めると扱うことはできません。本ツールのコントラスト比の表示は参考情報であり、QRコードの読取合格基準ではありません。
4. 生成できたことと、設置先で使えることを確かめる
- 保存した画像を読み取り、表示されたURLが入力と一致するか確認します。QRにURLを格納しても、そのリンク先の正規性を証明する機能にはなりません。
- 実際の配置寸法で印刷し、掲示する距離・照明・反射の条件で試します。端末やアプリを変えるときも、同じ結果になると決めつけず確認します。
- 内容を変更する場合はQRも再生成します。画像に直接入れたURLは、画像を配布した後にツール側から書き換えられません。同じURLのページ内容を更新する方法とは区別します。
ツールは300字以上、600字以上で文字数に応じた注意を表示しますが、これは当サイトが設けた目安です。文字種・訂正レベル・配置寸法で条件が変わるため、「300字なら読める」「600字なら読めない」という境界ではありません。警告の有無と実物の読み取り確認を分けて扱います。
読み取りやすいQRコードを作成する
URLやテキストを入力し、余白や誤り訂正レベルを確認しながらQRコードを作成できます。保存後は実際の端末と利用環境で読み取りを確認してください。
