この記事でわかること
- ✓「、。」は日常・Web・公用文向け、「,.」はJIS規格・理工系学術文書で使われる
- ✓どちらが正しいということはなく、文書の種類や組織のルールに従うのが基本
- ✓同一文書内での混在は読みにくさの原因になるため統一が重要
日本語文書には「、」と「,」「。」と「.」という2種類の句読点があります。どちらを使うかは文書の種類や用途によって異なり、混在させると統一感が失われます。使い分けの基準を理解しておきましょう。
4種類の句読点
| 記号 | 名称 | 文字コード |
|---|---|---|
| 、 | 読点(日本語読点) | U+3001 |
| , | コンマ(全角コンマ) | U+FF0C |
| 。 | 句点(日本語句点) | U+3002 |
| . | ピリオド(全角ピリオド) | U+FF0E |
「、。」と「,.」の使い分け
「、。」を使う場面
- 一般的な日本語の文章(新聞・書籍・Webコンテンツ・ビジネス文書)
- 公用文(省庁・自治体の公文書)
- SNSやメールなどのカジュアルな文章
日本語の標準的な書き方として広く認識されており、読者の違和感が最も少ない組み合わせです。
「,.」を使う場面
- 理系の学術論文・技術文書
- 数式や化学式が含まれる文書
- 国際規格(ISO/JIS)に準じた技術仕様書
JIS Z 8301(規格票の様式)では「,.」の使用が規定されています。理工学系の学会誌や技術報告書でこの形式が多く見られます。
文書内で統一することの重要性
1つの文書内で「、」と「,」が混在していると、読者に誤植や編集ミスと受け取られることがあります。また、複数人で編集する文書では知らないうちに混在が起きやすいため、最終確認時に句読点の統一をチェックする習慣が大切です。
読点の打ち方の基本ルール
句読点の種類とは別に、読点(「、」または「,」)をどこに打つかも文章の読みやすさに影響します。
- 主語のあとに打つ:「私は、毎朝コーヒーを飲む」
- 接続詞のあとに打つ:「しかし、結果は変わらなかった」
- 長い修飾語のあとに打つ:「去年の秋に発表されたその製品は、…」
- 並列項目の区切りに打つ:「リンゴ、ミカン、ブドウ」
読点を打つ位置が変わると意味が変わることもあります(「父の、写真集」と「父の写真、集」など)。意味が曖昧にならないよう注意が必要です。
テキスト整形ツールでの統一
コピーしてきた文章や複数のソースを合わせた文章には句読点の混在が起きやすいです。テキスト整形ツールの「読点・句点の統一」機能を使えば、「,」→「、」や「.」→「。」への一括変換が手軽に行えます。
