
✓この記事でわかること
- 1IPv4は32ビット、IPv6は128ビットで、利用できるアドレス空間が大きく異なる
- 2ipifyへの個別確認と当サイト側の接続情報は、確認先が異なる
- 3表示IPだけでは契約方式や速度改善を確定できない
IPアドレスがIPv6と表示されても、契約がIPoEなのか、IPv4通信もIPv6経由なのかまでは分かりません。アドレスの規格、接続方式、確認先の3つを分けると、表示結果を読み違えにくくなります。
1. IPv4・IPv6と、PPPoE・IPoEは別の分類
IPv4は32ビット、IPv6は128ビットのアドレスを使う規格です。IPv6の表記は16進数をコロンで区切り、連続した0を省略する場合があります。表記の長さや先頭の文字だけで、通信速度や契約プランは決まりません。
PPPoEとIPoEは接続方式です。JPNICの2018年のフレッツ網の解説には、IPv6のPPPoEとIPv6のIPoEの両方が載っています。したがって「IPv4=PPPoE、IPv6=IPoE」と一対一に対応させることはできません。
同資料は、IPv4通信をIPv6 IPoE側で運ぶIPv4 over IPv6としてMAP-EやDS-Liteも説明しています。IPv4専用サイトへアクセスしてIPv4が見えることと、途中の回線でIPv4 over IPv6を使うことは両立します。個々の契約で使える方式は、現在のプロバイダの提供条件とルーターの対応一覧で照合してください。
2. 同じ端末でも、確認先によって結果は変わる
次は結果の読み方を示す架空の例です。アドレスは文書用の予約範囲を使い、実際に接続した測定値ではありません。
IPv4専用の確認先
203.0.113.10を取得。この確認先へのIPv4接続が成功したという結果です。PPPoEで運んだか、IPv4 over IPv6で運んだかは、この表示だけでは分かりません。
IPv6専用の確認先
2001:db8::10を取得。この確認先へのIPv6接続が成功したという結果です。当サイトへのアクセスにも必ずIPv6が選ばれる、という意味ではありません。
当サイトへの接続と契約
当サイト側の表示はIPv4、契約画面は未確認、とします。上の2つが成功しても、契約の方式や速度改善の有無は未確定です。契約欄の未確認を、IPの表示で埋めないようにします。
IPv6の取得が失敗した場合も「IPv6契約がない」とは断定できません。確認先への到達、ブラウザの通信制限、一時的な失敗、端末やネットワーク設定などを切り分ける必要があります。ページに値が出ないことと、契約が存在しないことは別です。
3. このIP確認ツールが取得する範囲
当サイトのツールは、ブラウザからipifyのIPv4専用・IPv6専用の確認先へ個別に問い合わせます。これに加え、当サイト側の接続情報も別に取得します。ipifyに見える接続元と、当サイト側に見える接続元を同じ欄の意味として扱わないことが大切です。
当サイト側の情報は配信環境から渡される接続元ヘッダーを解析したものです。ルーターの設定画面を読み取った結果ではなく、契約方式、回線全体の経路、VPN利用の有無を確定する機能もありません。IPv4-mapped IPv6表記をIPv4へ正規化する場合もあります。
種別判定やCIDR計算へIPを手入力した場合は、その入力値の解析です。家庭内のIPや説明用アドレスを解析できても、そのアドレスでインターネットへ接続したことの証明にはなりません。接続確認の結果と、手入力の解析結果を分けて記録します。
4. 速度の問題は条件をそろえて比較する
JPNICの資料は2018年当時の網構成でIPoEが輻輳しにくい理由を説明していますが、現在の自宅回線で必ず速くなるという測定結果ではありません。IPの種類が変わったことだけで、変更前後の速度差を説明しないようにします。
- 契約画面でIPv6・IPoE・IPv4 over IPv6の提供内容と開通状態を確認し、ルーターの型番・ファームウェアと対応方式を照合します。
- 速度を比較するなら同じ端末、接続先、有線/Wi-Fiの条件で測り、日時と他の通信の有無を記録します。ツールの応答時間とダウンロードの通信速度は別の測定です。
- IP確認の結果も確認先ごとに保存します。契約方式が未確認のままなら、速度が違っても「IPv6だから速い」と結論付けず、回線やWi-Fi、接続先の条件を調べます。
現在使えるIPv4・IPv6を確認する
ipifyへのIPv4・IPv6個別確認と、当サイト側の接続情報を分けて表示します。契約方式や回線速度を確定する機能ではありません。
