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IPv4とIPv6の違いとは?インターネットの「住所不足」を解決し、通信速度が速くなる仕組み

この記事でわかること

  • IPv4は約43億アドレスしかなく、すでに事実上の枯渇状態にある
  • IPv6は「340澗」という事実上無限のアドレス数で枯渇問題を解決する
  • IPv6(IPoE接続)は旧来の混雑しやすいボトルネックを迂回し高速通信を実現する

「最近ネットが遅い」「IPv6にしたら速くなった」といった話を耳にしませんか?インターネットの住所システムであるIPの規格変更は、私たちのネットライフを陰で支える巨大なインフラ革命です。

1. なぜ「IPv4」は役目を終えようとしているのか?

これまで主流だった「IPv4」は、約43億個の住所しか持てません。ネット黎明期には十分な数だと思われていましたが、世界中でのPC普及、スマホの登場、そしてあらゆる家電がネットに繋がるIoTの時代になり、ついに「住所が足りなくなる(枯渇)」という事態が発生しました。

2. 未来の住所「IPv6」の凄さ

その解決策として登場したのが「IPv6」です。そのアドレス数は約340澗(かん)。これは「340兆の1兆倍の1兆倍」をさらに上回る、事実上の無限に近い数です。

IPv6で速度が上がる理由(IPoE接続)

「IPv6にすると回線が速くなる」と言われるのは、単にアドレスが増えたからではなく、「接続方式(道路)」が新しくなるからです。

  • 🚗 IPv4 (PPPoE):従来の道路。料金所(網終端装置)がボトルネックとなり、利用者が多い夜間などは非常に渋滞しやすい。
  • 🚀 IPv6 (IPoE):新しい高速道路。料金所を通らずに直接接続するため、利用者が増えても渋滞が起こりにくく、安定して高速通信ができる。

3. IPv4とIPv6を一目で比較

項目IPv4IPv6
アドレス数約43億約340澗(事実上無限)
アドレスの例192.168.0.12001:db8::1
接続方式PPPoE(料金所経由)IPoE(直接接続)
夜間の混雑起こりやすい起こりにくい
現在の普及状況事実上枯渇・延命中急速に普及中

4. IPv6に切り替えるには?

IPv6を使えるかどうかは、主に「契約プロバイダ」と「ルーター」の2点で決まります。

1

プロバイダのIPv6オプションを確認・申し込む

NTTフレッツ回線の場合、「IPv6オプション(無料)」を申し込むだけで対応できるケースが多いです。プロバイダのマイページや問い合わせ窓口で確認してください。

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ルーターがIPv6(IPoE)に対応しているか確認する

古いルーターはIPv6 IPoEに対応していない場合があります。2018年以降発売の主要メーカー(Buffalo・NEC Aterm等)製品であれば概ね対応済みです。

3

接続後、自分のIPアドレスを確認する

設定後に表示されるIPアドレスが「2001:」や「240b:」から始まる形式になっていればIPv6で接続できています。下のツールで今すぐ確認できます。

5. 自分の環境を知る第一歩

自分が現在「どちらのアドレスで世界と繋がっているか」を確認することは、通信トラブルの解決や回線速度向上のための第一歩になります。特にIPv6に対応したルーターやプロバイダを契約しているかチェックしてみましょう。