
✓この記事でわかること
- 1fps、モニターのHz、画素の応答速度、入力遅延は別の指標です
- 2平均fpsが60でも、フレーム時間の乱れや同期設定でカクつくことがあります
- 34K・高HzではGPU、モニター、ケーブル、変換アダプターの経路全体を確認します
「60fps」と表示されていても、動きが引っかかる、輪郭に残像が出る、操作の反映が遅れる、といった症状は別々に確認します。平均fpsだけから、フレームの間隔や入力から表示までの遅延は分かりません。
同じ平均60fpsでも、間隔は同じとは限らない
次は3つのフレーム間隔を合計50msにそろえた説明用データです。実際のゲームを測定した結果ではありません。各間隔がフレーム生成にかかった時間だと仮定して、合計時間と枚数から換算します。
| 説明用の列 | 3つの間隔 | この50msに対する換算 |
|---|---|---|
| A:等間隔 | 約16.667ms、約16.667ms、約16.667ms | 3÷0.05=60fps |
| B:不均等 | 10ms、10ms、30ms | 3÷0.05=60fps |
Aの正確な値は各50÷3msで、表示だけ小数第3位へ丸めています。Bの平均間隔も50÷3=約16.667msですが、30msの長い待ちが含まれます。平均fpsが同じというだけで、個々の間隔が同じ、滑らかさが同じ、とは判断できません。監視ツールの平均範囲やfpsの集計方法も確認してください。
Bについて、各間隔の逆数である100・100・約33.3fpsを単純平均すると約77.8になりますが、それは合計時間に対する60fpsとは違う集計です。この記事の比較では、枚数÷経過時間を使っています。
fps・Hz・画素応答・入力遅延を分ける
fpsはフレームの生成頻度、Hzは表示の更新頻度です。144Hz対応のモニターでも、OSや接続の設定が60Hzなら144Hzで動いているとは限りません。また、画素が色を変える応答時間は、キーを押してから画面が変わるまでの全体の時間とは異なります。
NVIDIAの解説は、入力機器、PC、表示を通る全体のシステム遅延と、表示処理・画素応答を分けています。モニターの仕様欄にある「入力遅延」が表示側の処理を指す場合もあるので、どこからどこまで測った値かを確認します。公称の応答時間だけを全体の遅延として扱わないでください。
| 見えている症状 | 先に分けて見る項目 |
|---|---|
| 動きが一瞬止まる・引っかかる | フレーム時間の長い部分、処理負荷 |
| 画面の上下で位置がずれて裂けて見える | フレーム更新と走査の同期 |
| 動く輪郭の後ろに像が残る | 画素応答とモニターの設定条件 |
| 操作から画面反映まで間がある | 入力機器・ゲーム・PC・表示の遅延 |
症状には複数の原因が重なる場合があります。オンラインで相手が瞬間移動するなどの症状は、端末内の表示遅延と通信の問題も分けて確認します。
VRRは対応範囲と有効状態を確認する
AMDはFreeSyncについて、対応GPUのフレームレートと表示の更新を同期する仕組みと説明しています。対応ディスプレイ、GPU、ドライバーが必要で、モニター側とグラフィックス設定側の有効状態を確認します。端子がHDMIやDisplayPortであるだけでは、使用する組み合わせの対応までは確定できません。
可変範囲を下回った場合の扱いも機種条件です。AMDのLFC説明には、60〜144Hzの範囲で40fpsのフレームを2回表示し80Hzにする例があります。この場合、ゲームが新しいフレームを80枚生成したことにはなりません。すべてのVRR機器が同じ条件で補償する、と読むのも不適切です。
VRR、V-Sync、フレーム上限を同時に変えると比較しにくいため、使用するゲームとGPUの手順に従い一項目ずつ比較します。VRRを有効にしたら長い処理時間そのものが必ず解消する、とは判断できません。
高Hzが選べない場合は接続経路を確認する
GPUの出力、ケーブル、ドックや変換アダプター、モニターの使用入力を一つの経路として確認します。目的が3840×2160・120Hzなら、解像度だけでなく120Hz、色深度、圧縮の有無も仕様へ照合します。「4K対応」だけで120Hzを確認したことにはなりません。

確認する経路を示す概念図です。実物の端子配置、特定の変換方向、4K・高Hzへの対応を保証するものではありません。
確認例として、同じモニターの入力を固定したまま、ドック経由と対応が確認できた直結を比較します。OSで選べる解像度とHzが変わるなら、ドックや接続経路の条件を調べます。選択肢が増えても、ゲームのフレーム生成が増えた証拠とは別です。
カクつきの比較では同じゲームの同じ場面を使い、解像度・画質・表示モードを固定してフレーム時間を記録します。画素応答を確認したい場合は同じ動く映像でモニター設定を比べます。症状、機種、接続、設定、変更した一項目を記録すると、買い替え前に必要な対応を絞りやすくなります。
参考情報
情報確認日: 2026年10月4日
