
✓この記事でわかること
- 16カテゴリはTool Factoria独自の確認用フレームワークで、サービス共通の公式規格ではない
- 2カテゴリ数や構造スコアは生成品質の保証ではなく、指定の有無や偏りを見直す目安
- 3利用するモデルで結果を比較し、変更点を記録すると調整の影響を判断しやすい

1. 「いい呪文を真似してもブレる」のはなぜか
配布されているプロンプトをそのまま貼り付けても、自分の環境では同じ雰囲気が出ない、ということがよくあります。これはモデルやサンプラーの違いに加え、プロンプトに含まれているカテゴリが偏っていることが原因のひとつです。
たとえば「1girl, cute, smile」だけだと、被写体(Subject)はあっても、画風・光・構図・品質の指定がほぼ抜けています。残りはモデル側の癖で勝手に決まるため、生成のたびに違う光と構図になりがちです。
2. プロンプトを構成する6カテゴリ
Tool Factoriaでは、プロンプトの不足や偏りを確認しやすくするため、内容を次の6カテゴリに整理して表示します。これはAI画像生成サービス共通の公式規格ではなく、本サイト独自の確認用フレームワークです。モデルやサービスによって有効な指定と解釈は変わります。
Subject(被写体)
何を描くか。1girl, landscape, cat, cityscape など。最初に決める。
Style(画風)
anime, realistic, watercolor, oil painting など。方向性を決める柱。
Lighting(光)
soft lighting, cinematic lighting, golden hour など。雰囲気を大きく左右する。
Composition(構図)
close-up, wide shot, portrait, rule of thirds など。画角と構成。
Quality(品質)
masterpiece, best quality, highly detailed など。底上げ用の定番。
Camera(カメラ)
35mm lens, bokeh, shallow depth of field など。写実寄りで効きやすい。
6カテゴリをすべて埋める必要はありません。Subject・Style・Lightingも必須項目ではなく、作りたい画像と利用するモデルに応じて必要な指定だけを選びます。カテゴリ数やスコアは、生成品質の保証ではなく、書き忘れを見直す目安です。
3. 初心者が抜けやすいカテゴリ
Tool Factoriaの例では、被写体と画風だけでは狙う光や画角が伝わりにくい場合があるため、Lighting(光)とComposition(構図)も確認項目に含めています。これは利用者全体を集計した統計ではなく、見直し順を示すための例です。
具体的には、次のような差が出ます。
- 光の指定がない: 平坦な明るさになりがち。雰囲気のあるシーンが出にくい
- 構図の指定がない: 顔のアップになったり全身になったりが安定しない
- 品質指定だけ豪華:
masterpiece, best qualityだけで残りが薄いと、見た目が「無難な平均値」に寄りやすい
4. 組み立て手順の例
慣れないうちは、以下の順で1つずつ足していくと管理しやすくなります。
被写体(Subject)を決める
「誰・何を」描くか。人物なら性別・年齢層、風景なら主要な要素まで指定する。
画風(Style)を1つ選ぶ
anime / realistic / watercolor のように1つに絞る。複数入れるとぶつかりやすい。
光・構図・カメラを足す
soft lighting + close-up のように1〜2語ずつ。入れすぎると主役の被写体が薄まる。
品質指定とNegative Promptで仕上げる
masterpiece, best quality を入れる前にまず構造を整える。破綻防止はNegative Promptでカバーする。
5. 競合タグに気を付ける
複数のスタイルや構図を同時に入れると、モデルが「どっちつかず」になりやすくなります。よくある衝突パターンは次のとおりです。
realisticとanime: 写実とアニメ調は両立しにくいclose-upとwide angle: クローズアップと広角は競合するdayとnight: 時間帯は片方に絞るmonochromeとvivid color: 色のトーンが両立しない
こうした組み合わせは同時に指定した意図が伝わりにくい場合があります。まず1カテゴリ1指定から試し、結果を見ながら増やすと、変更点を追いやすくなります。
6. カテゴリ別に組み立てるツールを使う
頭の中だけで6カテゴリを整理するのは大変です。Tool Factoria のAI画像プロンプト生成・ビルダーは、大カテゴリ(人物・風景・動物・建物/室内・プリセット・その他)→中カテゴリ→小カテゴリの階層で組み立てられるため、足りていないカテゴリがすぐに分かります。
辞書900語以上から選べる手動モードも併用でき、構造スコア・不足カテゴリ・重複・競合タグの警告も同時に出ます。組み立てたプロンプトはそのままコピーするか、AI画像プロンプト確認・分析ツールに送って構造を確認できます。
カテゴリを選んでプロンプトを組み立てる
Subject・Style・Lighting・Composition・Quality・Cameraのカテゴリから選び、不足や競合の警告を見ながらプロンプトを組み立てられます。組み立て後はAI画像プロンプト確認・分析ツールで構造を確認できます。
7. まとめ
6カテゴリは、プロンプトを長くするためではなく、指定の有無を見直すためのTool Factoria独自の整理法です。構造スコアも画像品質の点数ではありません。利用するモデルで生成結果を比較し、変更した指定を1つずつ記録すると、どの調整が影響したか判断しやすくなります。
なお、生成した画像をそのまま公開すると、プロンプトがメタデータとして残ることがあります。公開前のチェック方法はAI生成画像の「プロンプト」は消すべき?で詳しく解説しています。
