この記事でわかること
- ✓日本の現行著作権法ではAI生成物への著作権は基本的に発生しない
- ✓各サービスの利用規約によって商用利用の可否が異なるため必ず確認が必要
- ✓AI画像にはプロンプト等のメタデータが埋め込まれている場合があり公開前の削除を推奨
MidjourneyやStable Diffusionで生成した画像を商用利用したい——でもその前に、著作権はどうなるのか、利用規約で禁止されていないかを確認する必要があります。現在の法的状況と注意点を整理します。
1. AI生成画像の著作権:日本の現状
日本の著作権法では、著作物は「人間の思想または感情を創作的に表現したもの」と定義されています。AIが自律的に生成した画像は、現行法では著作権が発生しないのが原則です(2024年文化庁見解)。
ただし、プロンプトやパラメータの試行錯誤が十分に「創作的表現」と認められる場合は、プロンプトを書いた人間に著作権が認められる可能性があります。現時点では判例が少なく、グレーゾーンが広い状況です。
注意:「著作権がない=誰でも自由に使える」ではありません。著作権が発生しない場合でも、各サービスの利用規約が優先されます。
2. 主要サービスの商用利用ルール
| サービス | 商用利用 | 注意点 |
|---|---|---|
| Midjourney(有料プラン) | 原則可 | 無料プランは商用不可。年収$1M超の法人は要企業プラン |
| DALL-E 3(ChatGPT) | 可 | 利用規約の範囲内で商用利用可能 |
| Stable Diffusion(ローカル) | 基本的に可 | 使用モデルのライセンスによって異なる |
| Adobe Firefly | 可 | 著作権問題のないデータで学習済みと明示 |
利用規約は随時変更されます。使用前に各サービスの最新の利用規約を確認してください。
3. AI画像に埋め込まれたメタデータ(プロンプト情報)
Stable DiffusionなどのツールはPNG画像のメタデータ(tEXtチャンク)に使用したプロンプト・モデル名・シード値などを自動で記録します。この情報は画像を共有した相手や閲覧者が専用ツールで読み取れます。
- 未公開プロジェクトのコンセプトが流出するリスク
- 有料プロンプト(プロンプト販売品)が無断複製されるリスク
- 個人名や機密キーワードがプロンプトに含まれていた場合の情報漏洩
公開前にメタデータを削除しておくことを強くお勧めします。
